2017-12-09 土地 (ノン)フィクション 私は、与えられた土地の上に立っている。 日本人、女、偏頭痛、黒髪、中流階級。 私にとって生きるとはそういった土地の上に立つことである。 身体が家で、人生は庭。 季節と共にうつろう庭の存在は寂しくうれしい。 手入れをしたりサボったりを繰り返しながら、強くなった。 立つ意味を無くした日も、揺れる花は美しかった。 いつかはここに新しい家ができる。 私はひとときだけこの土地の上に立っている。