土地

私は、与えられた土地の上に立っている。

日本人、女、偏頭痛、黒髪、中流階級

私にとって生きるとはそういった土地の上に立つことである。

身体が家で、人生は庭。

季節と共にうつろう庭の存在は寂しくうれしい。

手入れをしたりサボったりを繰り返しながら、強くなった。

立つ意味を無くした日も、揺れる花は美しかった。

いつかはここに新しい家ができる。

私はひとときだけこの土地の上に立っている。