だから

正直言えば、身体の線の内側にある自分はなくなっても大して惜しくない。そりゃ今すぐは嫌だけど、近い将来にはきっと。じゃ何が惜しいかって、身体の線からはみ出した自分。ずっとずっとこれからも広がっていくもの。千年万年かけてその経過を見ていたいけど、残念ながら身体はそんなに持ちません。でもはみ出したものは身体がなくなっても続いていく、それが救い。だから首相はゴジラを倒す。だからあの子は子どもが欲しい。だから私は書いている。