2017.09.09.20:24

句読点をつける位置が同じだからという理由で人を好きになって、海に大の字で浮かびながら名前を呼ぶ。カメラを持ち上げるときの気持ちでいつもの食卓につけば、特に話すこともないのに会話するのをいいなと思う。君は午前2時の赤信号を待つ私を笑うけど、そんなときにほんとうの願いがわかったりするものだよ。一生無名のままで散歩をしたい。正しさを越えたところで話がしたい。形容詞がつかない人生を慈しみながら生きていきたい。かすかな鼻歌を歌いながら白い線の上を渡る、幸せと不幸せの缶を蹴る。